
2025年5月18日、私は幕張にいた。
超特急の2ndEP 『Why don't you 超特急?』のリリースを記念したお渡し会とツーショ会が幕張メッセで行われた。
私はそれに参加したのである。
薄れゆく記憶を繋ぎ止めておくために、ここに備忘録を残したい。
以前から私は、
推しは遠くから見ているだけでいい
直接会うなんてとんでもない
ましてやシューくんの視界に自分が入るなんて事故でしかない
と周りに宣言しており、特典会には永久に参加しないと誓っていた。
じゃあなんで今回行こうと思ったのか?
話は今年の3月に遡る。
3月24日立川ステージガーデンでアコースティック超特急『せぶいれのうた』が開催された。
私は幸運にも乗車することができた。しかも席は通路側の端。
詳細は割愛するが、客降りでシューくんがステージから降りてきた場面から話は始まる。
―わわ、来た!近い!
満面の笑顔のシューくんは手を振りながら近づいてくる。
肌がキレイ
美しい…てか、それを通り越して神々しい
スラリと背が高くて手脚が長い
手を伸ばせば顔に触ることもできた。
そのくらい近かった。
…声が出なかった。
シューくんの圧倒的なオーラの前に何もできず、ただただ見惚れていた。
―シューくん!こっち見て!
心の中で叫ぶ。念を送ったと言ってもいい。
シューくんは反対側の席の方に手を振り、そのまま歩いて行ってしまった。
それはまるでスローモーションのようであり、ビデオの早送りのようであり、非現実的な出来事のようでもあり…
―ああ、こっち向いて欲しかった。笑いかけて欲しかった。
あんなに、シューくんの視界に入るとか絶対無理、と言ってたくせに、シューくんにこっち向いて欲しいと思ってしまったのだった。
その一週間後の3月31日、特典会が発表された。
5月18日の日曜日が幕張メッセ。
日曜日は仕事が休みなので行こうと思えば行ける。
私は日本の端っこに住んでいる。新幹線を使っても幕張まで片道5時間はかかる。
たった何秒かのためにそこまでするか…
でも実際はそんなに悩んでなかったのかもしれないな。
参加が可能ならチャレンジするしかないでしょ。
そのくらいシューくんに会いたかったんだろうね。
夫(5推し)は以前から機会があればユーキくんに会ってみたいと言っていたので、今回は当然のように申し込むと言う。
そんなにたくさんは積めない。それぞれ納得のいく分のEPを購入し、それぞれ申し込んだ。
一次の当落発表の日、ちょうど発表の時刻にせぶいれが微博の表彰式にEBiDAN代表として登壇し、オーケストラをバックにYellを披露した。
もうそのパフォーマンスが素晴らしくて!
2人への賞賛が止まらない。当落発表そっちのけである。
通知音が鳴る。「あ、当選だ」と夫。
慌てて私もメールを確認する。私は1部、夫は3部に当選していた。
―Yellのおかげであんまりドキドキとかなかったなあ。
なんとなくだけど行けるような気がしていた(まあ後付けですけどね)。
あ、そうだ。シューくんに会うなら髪をピンクに染めないと。(ご存知の方もいらっしゃると思うが、勝負の時はピンク髪。今回は全頭ピンクではない。日常生活に支障が少ないようにインナーはピンクブラウンのツートンカラーにした。夫からはアポロチョコと呼ばれている)
お渡し会の1部は11時から。前日は仕事のため前乗りは出来ず。始発に乗らないと間に合わない。
朝の5時にタクシーを予約した。
4時前に起床。ピンクシャンプーで髪にピンクを増強する。
シューくんに少しでも寄せたかった。
私は執念深いので、そこそこのクオリティでシューくん風のピンク髪に仕上げられたと思う(自己満足)。
5時半頃に最寄駅を出発し、海浜幕張駅に着いたのは10時半頃。
家を出てからは5時間以上経っている。その間何を話すか考えようとするがメタルなかよしがぐるぐる回って何も考えられない。
11時前には列に並んだ。みんな緊張してるのか、会場はすごく静かだった。
初めてシューくんに会えるということで相当舞い上がってた事は否めない。
今ならいくらでも話したい事を思いつくが、直前までどんなに考えようとしても何を話せばいいのか全く見当もつかなかった。
前の人が終わりいよいよ私の番になった。
以下は当日Xにポストしたレポである。

「人は鏡だから。笑っていけばシューくんも笑ってくれるよ」と、夫に言われていたが、私の顔は強ばっていたんだろう。
シューくんは静かに迎えてくれた。
涼しい目でじっと見られても何も言葉が出ない。
大好きです、としか言えなかった。
どこが好きなのか、どうして好きなのかを伝えられなかった。
だって仕方なくない?
超絶好きな人を目の前にしてあれこれ御託を並べられるか!
好きです以外に何を言えって?
押し黙る私にシューくんは優しく語りかけてくれた。
🩶髪、ピンク合わせてくれたんだな
―あ、ピンク髪の事忘れてた…そうだよ、この色にするの大変だった…
でも頷くしかできない。
スタッフさんの声が…“もうすぐお時間です”
―ああ、もう終わっちゃう。どうしよう…あ、そうだ!
「あの、秋にマラソン走るんです」
🩶え!そうなの?
「頑張れって言ってください」
🩶すげーじゃん
頑張って!
「がんばります!」
……いつカードを手渡されたか、はっきりとは覚えてない
でも、時間ギリギリまで私の言葉を待ってくれたのは覚えてる。
「大好きです」
もう一度ダメ押しをしてブースを後にした。
シューくんはお手振りで見送ってくれた。少し笑ってた。
きっと私もやっと笑えたんだと思う。
ブースを出て友達の顔を見た途端に力が抜けた。
アイコンの缶バッチを外すと裏側が汗で濡れてた。
―ああ、もう終わっちゃったんだな…
喉がカラカラだった。
緊張して当たり前だし、上手く喋れないのも想定内。
上手くいかなかったことも、思いがけずぶっ込めたマラソンの話も含め良い思い出になった。
第一印象は顔ちっちゃ、だったけど、かっこいいとかビジュがいいと思うよりもっと印象的だったのはシューくんの誠実さと低い優しい声。
(見た目のインパクトで言ったらせぶいれのうたの客降りの時の方が圧倒的に強かった。)
シューくんはもっと大きな声で元気よく迎えてくれると思っていたのだが、意外にもテンション低めだった。
私が話す言葉とタイミングを待ってくれて、こちらのテンションに合わせてくれたんだと思う。
シューくんがファンを大切にしていて、ひとりひとりに誠実に向き合ってくれてるのがものすごく伝わった。
普段のグルチャや配信でも、いつもファンを大切に思ってくれてるってわかってたけど。
大袈裟な表現をするならば、もっと生々しくシューくんの愛情が迫ってきた、という感じ。
実際に会わないと感じられない空気のようなもの。
それがとても、とても嬉しかった。
そう思わせてくれたシューくんが誇らしかった。
数字にすればほんの数十秒だけど、その時間は私だけのために用意された時間で、シューくんの優しさを直に感じられたことは私にとってすごく大きな出来事だった。
推しに会うなんてとんでもないと尻込みする私に友人らは口々に、一度は会った方がいい、と勧めてくれた。
うん。
往復10時間以上かけて会いに行った価値があったと思う。
思い切って会いに行って良かった。
ありがとう
もう一度会いたいか、
と問われたら、正直わからない。
また絶対に会いたいと思うほど激しく渇望している訳ではない。今回で思いを果たせたからもう満足という訳でもない。
ただ、シューくんに対する考え方が変わったし、推しに向き合う心構えみたいなものも変わったと思う。
私はシューくんの歌が好きだ。
歌が心に響いていれば、それがすべて
そしてシューくんの歌には彼の人となりが色濃く反映されている。
いつも思ってることだけど。
もっと強く心に誓える。
―シューくんが歌い続ける限り私はずっと彼についていきます。